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サイ トゥオンブリー「紙の作品、50年の軌跡」

   

サイ トゥオンブリー「紙の作品、50年の軌跡」

デビューはロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズらと同じ頃、抽象表現主義のまっただ中、彼らとの違いは当時評価されず、ず~と不遇の時代を過ごしたこと。
認められたのは1980年代に入ってからです。
その間、自分の信じる道を一人黙々と作業してたわけですから、すごいですよね。

この展覧会では初期の作品から2000年代の作品まで見られましたので、サイ・トゥオンブリーの求めていた世界が少しは垣間見れたようです。

サイ・トゥオンブリーの作品はオークションなどでも高額で取引されていますが、正直誰も正当に彼の評価をできるとは思いません。
美術史上で何かの役割を果たしたわけでもなく、どちらかというと歴史に背を向け、一人孤独な作業に邁進したわけで、それなのにこれだけ評価されるとは幸せなアーティストだと思われます。

作品を年代順に少し並べてみます。
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1949年

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1955年

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1966年

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1978年

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1990年

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2001年

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2010年

どうです。

基本的には何十年も変わらな作品を作り続けています。

初期の40年代の作品はさすがに抽象表現主義の影響をもろに受けておりますが、彼にとっては冷たい抽象表現主義だけでは足りなっかったようで、なんとかポエム、詩的な要素を画面に盛り込もうと苦闘してるようですね。

80年代以降、自分の中でも吹っ切れたのか、突然具体的なテーマが登場します。

例えば花にしか見えないような形とか・・・

初期の実験的な絵画から、晩年はほんとうに子供の落書きにしか見えないような作品になっていきますが、そこは経験上見せるポイントをわきまえており、鮮やかな色の対比や質感に感動します。

ネットや図版を通してはわかりませんが、コレがアートかと感じられるのではないでしょうか?そういう意味では直接作品をご覧になってください。キット今までと違う見え方がすると思います。

最後にサイ・トゥオンブリの言葉を引用します。

「私は流動する物事を見せているのです」

「作品は孤立したものではありません、ひとつのシークエンスなのです」

「私は完全な抽象主義者ではありません。思考の背後に物語がなければなりません。私が詩人たちを好きなのは、圧縮された文章を発見できるからです。」

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